ツアー報告
はじめは自分の作った作品をただ自慢するだけのホームページでしたが、だんだん日本では不足しているアメリカンスタイルの木工についての情報源としての様相がだんだん濃くなってきました。販売しているわけでもなく、常連さんでにぎわう掲示板があるわけでもなく、頻繁に更新しているわけでもなく、「カウプレ」があるわけでもなく、洗練されたホームページのスタイルを使用しているわけでもないのですが、いつのまにか10万アクセスを超えるほどになりました。日頃の感謝の気持ちを込めてアメリカ木工ショー&買い物ツアー募集で応募したメンバーと一緒に2002年11月1〜3日にカリフォルニア州サンフランシスコ近郊のSan Mateo市のSan Mateo Expo Centerで開催されたThe Woodworking Showに行ってきました。直前の同行メンバー募集にもかかわらず応募してくださった人がいて、楽しい道中になりました。
簡単なツアー報告を書きました。とっても面白かったです。次回は皆さんも参加しませんか?
Woodworking Show
今回は例年になく大規模でした。会場の広さは2倍。業者の数も1.5倍ぐらいありました。会期は金曜から日曜日までと3日間あります。例年ですと7ドル程度の入場料を毎回支払わなければならないのですが、今年は9ドルの入場料を支払えば3日間入場できるようになりました。期間中何回も来てもらってそれだけ売り上げを上げようという作戦のようです。
会場が広くなった分ゆったりと見ることができました。毎回思うのですが、デモンストレーターの人はホントに上手です。見るひとが思わず買いたくなってしまうような口上はさすがプロです。
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ホームセンター、木工専門店、材木店
Home Depot などのホームセンター、Woodcraftなどの木工専門店、その他に材木店などを訪れました。特にホームセンターは毎日通いました。(^^; 日本のようにティッシュなどの生活雑貨を売るようなホームセンターではなく、まさに家を丸ごと一軒建てるのに必要な部材がそろっています。
Bending Wood (セミナー)
Woodworking Showでは無料のセミナーがありますが、その他に有料のセミナーもあります。私は今回これに参加しました。題目はBending Woodです。講師はMichael Fortuneです。プロの木工家で30年前から曲げ木のテクニックを研究し、実践されているそうです。受講者は15名。中高年が多かったです。会場に入ってワークベンチに置かれている曲げ木の見本をみてびっくり。5センチ角ぐらいの角材が90°に曲げられています。
講義の項目は
- Steam Bending -これが一番聴きたかったところ。詳しく説明してくれた。
- Hot Pipe Bending -ギターの側板などを曲げる方法。
- Laminating -薄い板を重ねて曲げる方法。
- Kerf Bending -板の裏面に溝を入れて曲げる方法。
- Vaccum Forming -真空を利用したクランプをつかって曲げる方法。
講義は実際に曲げる作業を受講者による実習を交えて説明してくれました。曲げ木のための木材の選び方、ジグの作り方、クランプの仕方、接着剤の選び方、初心者が陥りやすい失敗例(私がいままでやっていた方法です。ズボシでした。)途中にスライドショーがあり、講師の実際の工房や作品などを紹介してくれました。
講義中に「なるほど〜」と何回思ったことか。目からウロコが落ちまくった一日でした。
ちなみに講義は3時間、値段は $80 (in advance 事前申し込み), $85 (at the door 当日払い)です。これでプロの技が学べるのですから安いものです。一字一句聞き漏らすまいと必死に聴きました。写真が撮れなかったのが残念です。いままでこのホームページで紹介した曲げ木で間違ったテクニックがなんと多いこと。そのうち訂正するとともに、ここで学んだ新しいテクニックをホームページの中で紹介していきます。お楽しみに。
セミナーで使用したブックレットと修了証です。
戦利品
今回も会場やホームセンターでいろいろと買いました。この会場でなければ買えないものや、会場の特別割り引きがあります。今回は私は電動工具は買いませんでしたが、一緒に行ったメンバーは手荷物のリミットを考えつついろいろと買いまくっていました。私もいろいろと口車に載せられてジャンクを買ってきてしまいました。この中からいくつ「買ってはいけない」行きになるか?