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UHMWとは聞き慣れない言葉だと思います。
これはプラスチックの一種で、Ultra High Molecular Weight Polyethyleneのことです。日本語ですと超高分子量ポリエチレンと呼ばれます。高分子材料の中でも分子量が500万以上と桁外れに高い分子量を持っています。非常に固く、粘りがあり、摩耗に耐えます。表面の摩擦が非常に小さく、樹脂ベアリングとしても使われます。
こういった特性から、木工の世界では治具としての用途にピッタリで、よく使われます。
これが実際のUHMWの写真です。厚さは数ミリから20ミリ程度のシート状のものが購入できます。表面を撫でてみるとツルツルなのがよくわかります。またロール状でも売られており、既存のフェンスに貼付けるということもできます。
加工は通常の木工機械で簡単にできます。このこともウッドワーカーの間でUHMWがよく使われている理由の一つです。以下がUHMWの応用例です。
デジタルのリニアエンコーダーをつけて移動距離の測定をしているところです。1/10mm以下の精度でピタリと決まります。
UHMWを業者から購入するときは複数のものを検討したほうがいいです。業者により扱っているUHMWの分子量が違う場合があります。(350万から650万)なるべく分子量の大きいものを勧めます。滑らかさが違います。経験的には分子量が大きい方が樹脂の白色が強くなり、不透明感が増します。
UHMWを加工するときは十分に注意してください。なんせ滑りやすい材料を加工するわけですので、しっかりと固定をするようにしてください。私も何度か怖い目に会いました。
いかがでしょうか?このUHMWは木工の治具としての相性が非常にいいです。
PS: 身近な物でUHMWに似たものを発見しました。皆さんが今使っているマウスの裏面を見てください。ツルツルのプラスチックの板が貼ってあるでしょう?このツルツル感がUHMWにそっくりです。これでルーターフェンスを作ったら、滑らかによく滑ると思いません?