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ショップ(工房)では工具の他にいろいろな治具を使います。市販されているものもあれば、自作のものもあります。本当に欠かせない治具の一つにドブテイル治具があります。ここではこの治具を紹介します。この治具を使えば手作業では難しいDovetailも正確に簡単に作ることができます。
Doveの発音は「ドブ」と「ダブ」の中間ぐらいです。日本では日用化粧品のDoveがCMで「ダブ」と発音していることから、ダブテイルという人が多いです。
Dovetail Joint は見た目の美しさと強度を兼ね備えた接合方法です。特に引き出しの接合に多用されます。私は職人の作った家具を見ると、まず引き出しを出してそこの接合を見ます。さすが職人の仕事だな~といつも感心してしまいます。
ドブテイルジョイントには大きく分けて2種類あります。
これらドブテイルジョイントは治具を使うと比較的簡単にできます。大きくわけて3種類あります。
写真の治具はhttp://www.leighjigs.comです。
Feb/2005 追記
LeighからD1600という新しい機種が発表になりました。実際の発売は4から5月ごろになるそうです。いままでのD4という機種の幅を24インチから16インチに狭めたものです。これでも通常の使用には十分です。お値段も$299と安くなっています。
写真の治具はhttp://www.akedajigs.comです。
ここでは私も使用している、カナダのLeigh社のD4という治具についてご紹介します。Adjustable Finger Typeです。
Leighの場合はセットに使い方を説明したビデオが付きます。いろいろできるだけあって、使い方は恐ろしく複雑です。まずはビデオを見て大雑把な流れを理解した上でマニュアルを見ます。マニュアルには、詳細について書かれたイラストがあり、分かりやすいです。でも英語を理解して、安全に正しく使いこなすことは必要です。
マニュアルのPDFファイルがLeighのホームページからダウンロードできます。またLeigh Jigに使用できるRouterの一覧表もあります。(USAで売られている主要メーカーは大体使えます。)
ビデオだけでも購入できます。購入を真剣に考えている人は、まずこれを購入して見てみるものいいと思います。
下の写真はハーフブラインド・ドブテイルの作り方の紹介です。実際私の場合は、ドブテイル治具を使うのは9割以上がハーフブラインド・ドブテイルです。
まずテイルを作るところです。フィンガーを自分の好きな位置にあわせて、まずはこの状態でフィンガーをルーターにて作ります。この時フィンガーの幅が空いている部分には、フィラーと言われる木片をはさんで、この部分を切削しないようにします。この部分はハーフブラインド・ドブテイルでは完全に隠れる部分なので、フィラーの形状は適当でかまいません。左側が切削し終わったものです。
後ろにはTear Out(ささくれ)防止の為に捨て板を置きます。
次にソケットを切削します。ここでフィンガーの付いた板を裏返しにします。ここがLeigh Jigの特徴です。これによりテイルとソケットの幅を一致させることができます。右が出来上がったものです。ソケットとテイルの位置がぴったりと合っています。
フィンガー位置を自由に変えられる強みとして、蓋付きの箱モノを作る時があります。通常は本体と蓋を1つの物として作り、最後に切り離します。このときに切りしろがある為に、固定フィンガーではフィンガーの位置が対称になりません。写真の白い線が切りしろになります。
この部分のピンは切りしろを考えて、少し広めに作ってあります。(写真上側の板)こういったワザは可変フィンガーならではです。
オプションでオーソドックスなホゾ穴を使った接合もできます。もちろん可変フィンガーですので、幅を自由に決められます。
あまり知られていませんが、Leighの治具にはオプションで固定フィンガーのテンプレートもあります。手持ちの治具のテンプレートを変えるだけでそのまま使用できます。種類はいろいろあって、クローバーの形をしたもの、波の形をしたもの、熊の耳の形をしたものなど、いろいろなものがあります。
専用のテンプレートを使えば、オーソドックスなボックスジョイントもできます。
Leighの治具を買ったときに標準で付いてくるRouter Bitは2本です。必要に応じて後から買い足すことになります。シャンク系は1/4インチではなく、8mmのものを強くお勧めします。カーラーを使用する関係で、1/2ではなく、細めの1/4ビットを使うのですが、そのときに1/4インチにしてしまうと細すぎて、ブレが大きくなります。ちょっと特殊ですが、8mmのキットが市販されています。これを購入することをおすすめします。 左が標準で付いてくる1/4インチのもの、左側が8mmのものです。-8というのが8mmのことです。
並べてみるとシャンクの太さの違いが分かります。左から、1/2インチ、8mm、1/4インチです。
これが市販の8mmシャンクのセットです。コレットも付属してきますので、手持ちの1/2インチのルーターで8mmシャンクのビットが使用できます。
私はショップの単位をインチで統一していますので、不便ではないのですが、ミリ単位を使っているなら、メートル系の目盛りがあります。注文時に入れ替えてもらうといいでしょう。下記がそれぞれインチ系、メートル系の目盛りを2つ並べたものです。
オプションでダストポートがあります。100%ではありませんが、かなりのダストを効率よく吸ってくれます。
アメリカで有名な木工の専門店 WOODCRAFT で AKEDA JIG の講習会があると聞き参加しました。仕事の合間を利用して受講してきました。たまたま日時が合ってラッキーでした。
講習会は土曜日の13時から16時まで。たっぷりと3時間あります。参加費は無料です。
WOODCRAFTの店内は売り場だけではなく、写真のような立派な教室があります。ここにはレイズなどのツールがずらりと並んでおり、ここでいろいろな講習会が催されるようです。
集まった人は20人あまり。皆AKEDAに興味があるらしく、真剣に聞いていました。
講師はRoyです。AKEDAの専門のインストラクターというわけではなく、WOODCRAFTの社員のようです。というわけで、木工ショーで見られるような、流暢な話術と無駄のない動きのデモとは違い、時々マニュアルを見ながら、あ~でもない、こ~でもないといった感じのデモでした。
初めはデモがなかなか進まないのに少しイライラしましたが、自分で実際に使ってみた時に、こういうところで迷ったり、ミスをするのかな、というのが分かってかえって良かったです。
店内にはAKEDAの専用のコーナーがありました。同じくLeighのコーナーもありましたが、ディスプレイを見る限り、WOODCRAFTではLeighよりもAKEDAのほうに販売の主力を置いているようです。
今回のAKEDAの講習会に参加してLeighと比べての感想は以下の通りです。
というわけで、Dovetail JigをAKEDA,Leighどちらにしようかと悩んでいる方に、少しでも参考になればと思います。
手作業ですと難しいDovetailですが、このような治具を使うと簡単にできます。また専用のテンプレートを使えば、手作業では不可能な複雑な形のジョイントもできます。治具を使ってあなたの作品の幅を広げてみてはいかがでしょうか?
ポーターケーブルから新しいダブテイルの治具が出ました。なんかだんだんLeighに近づいて来たようです。この記事を書いているのが2007年1月。発売は2007年3月だそうです。
まだ詳細はわかりませんが、写真だけは公開されています。ルータービットの高さを合わせたり、治具の調節が簡単なのがウリのようです。また16インチ、24インチの2種類が発売されるようです。
2007年4月の木工ショーには出展されると思います。楽しみです。