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アメリカの業者へ商品を発注して、日本へ送ってもらう場合、国際宅急便を使用して商品を送ってもらうのは容易ですが、あまり大きな商品になると、難しくなります。
また日本へ発送してくれない業者も多々あります。
この場合、Forworderと呼ばれる輸送業者を自分で探し出す必要があります。通販業者からこのForworderのアメリカの倉庫に発送してもらいます。そこからForworderが日本への発送を担当してくれます。
Forworderも各社いろいろありますが、日本の業者を使用すれば、コミュニケーションもスムーズにいきます。
特にテーブルソーは、恐らく日本では初めてと思われる、DeWaltのハイブリッドソーにDeltaのUnifenceを組み合わせたという、なんともうらやましいセットアップです。このような組み合わせも個人輸入ならではです。
Woodworker's SupplyとAmazon.comへ注文した荷物をヤマト運輸を使用して、輸入関連の業務もすべてまかせて、日本の自宅まで発送してもらったというものです。
印象としては、Woodworker's Supply+ヤマト運輸という組み合わせはかなり実績があるらしく、お互いの担当者も精通しているようでした。
関係する会社は次の4つです。
おおまかな流れを図中の数字を使って説明しています。
1-a,1-b,1-c は通販業者とのやりとりです。支払いは自身のクレジットカードで。発送はYamato Transport USA (カリフォルニア州にある)を指定します。
2-a,2-b,2-c,2-dはYamato Transport USAとのやりとりになります。ここで2-dの必要情報の送付とは、通関手続きがスムーズにいくように、どのような商品であるかということを説明する資料のことです。これはYamato Transportのほうで用意をしてくれることもあるようですが、自分で用意した方がいいでしょう。資料といっても難しいものではなく、例えばテーブルソーだったら、Woodworker's Supplyで該当テーブルソーのページをプリントアウトしたものです。通関手続きの時に段ボール箱に入っている中身が、どんなものだかわかるものであればいいのです。
3-a,3-cにて船積み情報が提供されます。そのあとYamato Global Freightという日本国内側のヤマトと、通関手続きや国内配送を確認します。(3-d)
あとは海上輸送され、通関手続き後、商品が発送されます。
今回輸入したのはテーブルソー2台、ドブテイル治具やルーターその他で26種類、合計65点です。重さは550キログラムあまり、容量は3.7立方メートルです。フォークリフトのパレット3枚に載せられて、船便で輸送されました。
買い物の合計が56万円、輸送費と通関手数料などの諸経費は20万かかりました。
タイムフレームとしては、海上輸送に14日間(ロスから名古屋)、通関業務から自宅到着まで10日間かかりました。
今回の購入品の一覧です。インボイスの説明という形で、インボイスに添付されます。内容としては、購入品の一覧、値段、原産国などが表示されています。また3枚のパレットに分かれて梱包されていますので、どのパレットにどの物品が搭載されているかも示しています。
PDFファイルにて保存してしてありますので、見たい方はこちらをクリックして各自ダウンロードしてください。
今回の諸費用の詳細です。重さの割には運賃は安めです。日本に到着してからの諸費用が以外とかかっているのが分かります。細かな用語の解説は下記にあります。
海上運賃 | \ 37,471 |
---|---|
輸出取扱料 | \ 22,195 |
CFS charge | \ 14,107 |
---|---|
CHC | \ 2,239 |
CO-LOAD Fee | \ 3,000 |
DO-Fee | \ 3,000 |
通関料 | \ 23,600 |
---|---|
税関検査費用 | \ 23,722 |
関税消費税 | \ 33,000 |
輸入取扱料 | \ 20,000 |
国内配達料 | \ 26,000 |
合計 | \208,344 |
---|
ウエブ上をいろいろ検索して引用しました。
【 CFS CHARGE 】= LCL貨物をCFSでコンテナ詰めしたり(バンニング)、コンテナ
から貨物を取り出したり(デバンニング)する時の作業料金のこと
[LCL貨物 ]= (Less Than Container Load 貨物) コンテナ一本分に満たない小口
貨物をいう。
[CFS ]= (Container Freight Station) 船会社がLCL貨物をコンテナに詰め、或い
はコンテナから取り出す作業を行う場所をいう。即ち、輸出の場合は輸出者から貨物
を引き受け、それぞれの仕向け地別にコンテナ内に収納し、また、輸入の場合には混
載貨物をコンテナから取り出し、輸入者に引き渡す作業が行われる。CFSに搬入され
る貨物およびCFSで荷渡しされる貨物をCFS貨物と呼ぶ。
【D/O FEE 】= D/O発行手数料。
[D/O] = (Delivery Order) 船会社が貨物の引き渡しをCFSオペレータに指示する
書類。貨物の引き渡しは、本来、B/Lと引き換えに行われるべきものであるが、実務
上、船会社は荷受人からのB/L提出と引き換えにD/Oを発行交付し、荷受人はこれを提
示して貨物の引き渡しを行う。在来船の場合は、D/Oを本船に提出し、貨物の引渡し
を受ける。
[B/L]= (Bill of Lading) 船荷証券 運送人が荷送人との間に於ける運送契約
に基づいて、貨物を受け取り、船積みしたことを証明する書類で、荷送人の請求に
よって運送人が発行する。 B/Lは次のような性格を有している。
(1)物品の(海 上、複合)受取証、運送契約書
(2)貨物の引き渡しに際し必要となる引換証
(3)貿易代金決済の為、荷為替を取り組む場合に必要となる、“荷”を表象する有
価証券。
【CO-LOAD FEE】=(Container Load Fee)
[Consolidation] = 混載 コンテナ一本を貸し切るには費用対効果の面で不適切と
思われる小口貨物を、複数の顧客から集めて一本のコンテナに仕立てる利用運送業者
(Consolidator)の営業形態をいう。
【CHC】(Cargo Handring Charge)カーゴ手数料
全体の印象としては、Woodworker's Supply , Yamato Transport USAともに連携がよく、とても対応がよかったことです。日本側担当のYamato Global Freightの対応もよかったです。
Woodworker's Supplyで注文時に「Yamato Transport USA」を通して日本へ送りたい旨を伝えれば、日本向け出荷専用の担当者がすぐにアサインされ、スムーズに行くようです。
反省点は細かなものを買い過ぎて、関税検査費用や通関料が割高になってしまったこと。細かなものは通常どおり国際宅配便を利用した通販で購入するとして、大物だけに的を絞って注文したほうがよさそうです。
今回は輸送業者にヤマトを使用しましたが、同じような業者に日通があり、やはりアメリカ西海岸にオフィスがあります。次回は相見積りを取得して、比較・競合させてみるのもいいかもしれません。
今回のように輸入点数が多く、手続きや仕分けが複雑になると、手数料が割高になりますが、それでもトータルで考えれば日本の業者にお願いするよりは安くあがると思います。
トラブルが発生しても自分の責任で解決、もし割高になってしまっても自腹、でも希望の品物が安く入手できたときは喜びが大きいし、いろいろな知識が身について夢中になれる個人輸入。是非ご自分の責任でお試し下さいな。
もしあなたがこのように、個人でアメリカの業者から大型機械を輸入した経験がありましたら、是非紹介させて下さい。また輸出入の達人の方、いろいろとアドバイスを頂けるとありがたいです。メールをお待ちしています。
Yamato Transport USA(米国での担当です。別ページで開きます。業務案内や、コンタクト先のメールアドレスなどがあります。)
ヤマトグローバルフレイト(株)(日本での担当です。別ページで開きます。業務案内や、コンタクト先のメールアドレスなどがあります。)