[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。
Laguna Toolというメーカーは日本ではほとんど馴染みがないと思いますが、アメリカでは有名なメーカーです。アメリカの木工雑誌の広告でも頻繁に登場するので、ご存知の方もいると思います。また木工ショーではいつも大きな面積を占有して展示をしています。
実物を見たことが何度かありますが、実に立派なものです。デルタやジェットなどがローエンドからハイエンドまでカバーしているのに比較して、Lagunaはどちらかと言うとハイエンド寄りを対象にしています。(車で言えば、レクサスやメルセデスブランドのようなもの?)
種類は木工加工一般を幅広くカバーしていますが、印象としてはテーブルソー、バンドソー、それにレイズ(木工旋盤)に力を入れているようです。特にバンドソーはラインナップも豊富(14から37インチ)で、主力製品のようです。
Lagunaのホームページをみるとデモビデオを送ってくれるというので申し込みました。通常このようなビデオは30分程度の簡単なものなのですが、なんと2時間半もある大変内容の濃いビデオを、価格表とカタログと共に送ってきました。(全部見るのが大変でした。)
内容はまずテーブルソーの紹介が30分、そして主力のバンドソーが1時間30分。最後にレイズが30分でした。
12インチのテーブルソーです。スライディングテーブル(横切り用のテーブル)が付いたり、スコアリングブレード(本切りの前に表面を軽く切る刃)が付いていたりと、アメリカンスタイルというよりも、ヨーロピアンタイプのテーブルソーです。
下がスコアリングブレードのデモです。12インチの本切りのブレードの手前にスコア用の小さなブレードが付いているのが分かるでしょうか?これらは別々のモーターでドライブされます。このスコアリングは通常のブレードでもデイドカッター(溝きりカッター)でも使用できるそうです。左が通常の作業、右がスコアをしたものです。ささくれのできやすい、メラミン板をカットしているのですが、ささくれのない、奇麗な断面です。
スライディングテーブルもキャパシティーが十分にあります。ビデオではこのスライディングテーブルの命である、リニアベアリングのメンテナンスの容易さも説明していました。
主力商品のバンドソーの説明です。Laguna Toolの社長自ら出演して説明してくれます。彼はデンマーク出身だそうで、なまりの強い英語で説明してくれます。
バンドソーは大きく分けて2つの種類があるそうです。一つは14インチと15インチのもの。そしてもう一つは16インチから37インチまでのものです。これらは作られる工場が違うそうです。構造も違うそうです。したがって、Laguna Toolのバンドソーを購入するときに、14インチか15インチかで迷っても、基本的な構造は同じですが、14インチと16インチでは全く違う製品ということになります。この点は注意が必要です。
逆に16インチから37インチはホイール径の違いだけで、基本的な構造はすべて同じと考えていいそうです。
なんといっても売りはセラミックを使用した、ガイドにあるのではないでしょうか?左上の写真はいくつかのガイドを比較している写真です。左端がセラミックを利用したガイドです。いつも木工ショーでこのセラミックガイドの実物を見たり、挽き割りのデモを見るたびに、このガイドの威力を見せつけられます。
同時にリソー(挽き割り)特化した刃に関しても説明してくれます。
実際に挽き割りをしたり、丸太を製材するデモがありますが、さすが大口径ホイールのバンドソーです。10インチ程度のホームセンターで売られている物とは違います。
最後がラグナの超重量級のレイズです。どちらかというと、ボウル用ではなく、スピンドルターンを得意とするようです。
プロダクションマシーンということで、コピー機能が充実しています。
特に細いスピンドルのコピーではチャタリングが常に問題になりますが、このコピーレイズは実によく考えられています。四角い棒から、まずは丸い棒にしてベアリングを通し、そしてすぐにカッターを使って所望の太さに削るというもので、わずか片道1回でスピンドルを作成してしてしまうと言うものです。いや~、よく考えられています。
もし本気でLaguna Toolの製品の購入を考えておられるのでしたら、ウエブ上で申し込めます。ただ冷やかし客ははじかれるようです。
申し込み欄に必ず電話番号を書くようになっています。私は申し込んだ2日後ぐらいに早速電話がありました。現在どのような木工をしているのか、つまりプロかホビー(趣味レベル)か。どの製品を購入しようとしているのか、比較しているメーカーはあるのか、どれぐらいの時期で購入を考えているのかなど、こと細かに聞かれました。
しばらくしてビデオが送付されて来ました。その1週間後ぐらいにもフォローアップの電話がありました。ビデオを見たか、見た感想はどうか、購入に踏み切れそうか、などとまくしたてられました。私は冷やかし半分だったので、丁重にお断りしました。
なんか罪悪感を感じて「ビデオを送り返そうか?」と言ったら、その必要はないから、興味のありそうな友達に見せてあげてくれ、と言われました。何度も電話をくれたリチャード、どうもありがとう、そして、ごめんなさい。お詫びにこのホームページを見て下さっている、日本の皆様にLagunaを紹介しています。
本気で購入を考えている方はビデオを見て、検討をなさってはいかがででしょうか?実物を見たければ、木工ショーで見れます。
こちらがホームページです。(別ウインドウで開きます)
www.lagunatools.com