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2003年1月の23日から25日までロサンジェルス郊外のオンタリオ市にあるコンベンションセンターで開催されたWoodwooks2002という木工ショーに参加してきました。これは全米で3か所だけ開催されるもので、Popular Woodworking誌主催によるものです。このPopular Woodworking誌はおもに初中級者をターゲットとした木工雑誌で、自宅のガレージにワークショップを作って、そこで木工を楽しんでいるといった読者をターゲットにしています。
LAX(ロス国際空港)にてレンタカーを借り、オンタリオまで1時間強のドライブです。この週末は1月だというのに非常に暖かく、汗ばむほどでした。会場にいる人の多くがTシャツに短パンという姿です。
前回のツアーで行ったSan Mateo Expo Centerは倉庫に毛が生えたぐらいのボロい建物でしたが、今回のOntario Convention Centerは非常に立派な建物です。入場料は金、土、日曜日3日間有効で8ドルです。安いものです。
会場の大きさはかなり大きかったです。コンベンションセンターのかなりの部分を使用していました。通路も広く、ゆったりと見学ができました。
私がいつも行くWoodworkingシリーズは毎年ほとんど同じ業者が出店しているのですが、Woodworksシリーズは初めてということもあって、知らない業者がたくさんありました。
このような木工ショーでは企画が大きく分けて「展示」「販売」「デモンストレーション」「エクシビジョン」「レクチャー」などがありますが、今回のショーでは「展示」の比率が高かったです。日本から木工道具や小物を買いに来た人にとっては、ちょっとそこらんが不満でした。もっと細かい「おもちゃ」をちょこちょこと買いたかったのですが。
プロのチェアーメーカーの人がデモをしていました。私は張り付きでじっくりと観察です。曲げ木の仕方、背板の作り方、座面の編み方、なにからなにまで興味津々です。あのようなプロの技を間近でじっくりと観察できる機会など滅多にないです。なんてラッキーなことか。質問をすると丁寧に答えてくれて、とても親切でした。青いパイプは愛用の自作スチーマーです。彼はもと軍人で、退役してからチェアメーカーになったとのこと。
こちらは足踏み式の木工旋盤です。横に大きなログがあって、これを割って角材からスピンドルを作るまでを見せてくれます。このようなプリミティブなレイズでも立派なスピンドルターンができます。やっぱり腕と刃物(驚くほどの切れ味!)ですね。サンディングなどしていないのに、できあがったスピンドルはスベスベです。
泣く子も黙るONE WAYのLatheです。誰か私に買って~!
私はボウルターニングはやったことがないので、よくわかりませんでしたが、デモの時には黒山のひとだかりが出来ていました。
会場の一角には作品が並べられていて、じっくりと観察できます。どれもこれもスキのないプロの仕上がり。私などは到底およばないような完成度の高さです。いや~、さすがはプロですね。
ターニングの作品もたくさんありました。この直径2メートル以上のボウルでは私でも一寸法師になれそう。
会場の一角にはキッズコーナーもあって、スクロールソーやトールペイントなどで遊べます。おじいさんがいっしょに連れて来た孫に教える姿は実に微笑ましかったです。(ちゃんと安全メガネは忘れていません。)
あこがれのラグナツール。このバンドソー欲しい!!
お馴染みの「オオカミブレード」のTimberLineのリソーのデモ。こんなにスムーズにリソーできるのはバンドソーがいいから?それとも刃がいいから?
こんなにたくさんのルータービットがあったらうれしいですねぇ。
日本ではあまり知られていませんが、これがチップカービング。第一人者である人がデモをしていました。ナイフ一本でしかもフリーハンドでこんなにきれいな模様が彫れるとは驚きです。
よく吸い取りそうですね。
Getting the most from your bandsawという有料の講座を受講しました。受講料は50ドルで2時間の講座でした。
講師はプロでギターを作っている人。つまり側板などをリソーする時に、バンドソーを毎日のように活用している人です。
会場に入ってちょっとびっくり。最低でも14インチクラスのバンドソーを使って講習をしてくれると思ったのですが、ホームセンターで97ドルでホビー用として売られている、デルタの9インチが置かれています。生徒は20人ぐらい。
講習の内容は以下の通り。
木工ショー以外にも周辺にある店に買い物にいきました。これはハードウエアーショップ。いわゆる金物屋です。木材も数多く扱っていました。
これは通称「木工の100円ショップ」とよばれる安売りのお店。ここからいくつもの「買っては行けない」と「これはお買得」が生まれました。(^^;
日本でも有名な木工材料の小売店。1か月前に出来たばかりでオープニングセールをしていました。大きくてとても奇麗でした。ショーで割引券が配られていて、30ドル以上の買い物をすれば10ドルを割り引くという太っ腹なものでした。私も早速使わせてもらいました。
今回の木工ショーは展示やエクシビジョンが主なものだったので、買い物はほとんどしませんでした。同行したメンバーはプレーナー、ルーターライザーやルータービットなどを買って帰ってきました。(ホテルで戦利品のお披露目パーティーです。)
次回は2003年4月の最終週を予定しています。あなたも参加しませんか?とても面白いですよ!