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今回の木工ショーは2003年4月25日から27日まで、カリフォルニア州の州都であるサクラメントで開催されました。ショーの主催者はThe Woodworking Showです。
サクラメントへはサンフランシスコから地平線を眺めながら2時間のドライブです。
今回は時期が悪かったです。イラク戦争にSARSの蔓延ということで、残念ながら参加者はゼロ。私も止めようかと思いましたが、言い出しっぺということで行ってきました。一人だったので本当は「ツアー」ではないのですが・・・。
前回のツアーで行ったOntario Convention Centerは非常に立派な建物でしたが、今回のCAL EXPOは倉庫に毛が生えたぐらいのボロい建物でした。入場料は金、土、日曜日3日間有効で8ドルです。安いものです。今回はさらに同伴者が無料という特典付きです。多くの人は奥さんを連れていました。
壁一面のルータービット。いろいろな種類があります。
積み上げられたパワーツール。手前がデルタの山。後ろがデウォルトの山。その他にもポーターケーブル、ボッシュ、日立、マキタなどなど。
私は毎回このようなショーに参加したときは有料のセミナーに参加しているのですが、今回はこれといった講座が無かったために、無料のセミナーに参加しました。Mathew Hillがターニングについての講習をしていましたので、これを3講座受講してきました。
" Turning a wine goblet " 細~い軸のワイングラスをターニングするというもの。会場から拍手喝采でした。
" A short Course in hollow turning " 壷の内側を掘るテクニック。私には経験がないのでよくわかりませんでした。
" Useful woodturning accessories " 便利なアクセサリー、治具を紹介してくれました。
こ~んなに細いステム(軸)のワイングラスをあっという間にターニングしてしまうのはスゴイ!彼のスキューチズルでのシェアーカットのテクニックは素晴らしいです。
講義が終わったあとに彼のターニングールをじっくりと見せてもらいました。形状にもいろいろと工夫がしてあります。う~ん、ターニングって本当に奥が深いです。ターニングはやはり目の前で実際に見るのが一番勉強になります。今回もいろいろなターニングのテクニックを見聞きしてきました。早く実践で使ってみたいです。
いつもながらツアー報告はパワーツールの記述が多いのですが、実際はハンドツールも数多くあります。
アメリカの手工具で忘れてならないのがLie-Nielsenです。実際に手にしてみるとずしっと重く、この重量感がたまらないです。う~ん、欲しいな~。
糸鋸盤で有名な"rbi"から出ていたちょっと変わったルーターテーブル。バーティカルルーター(通常の回転軸が垂直なルーターテーブル)にもなるし、ホリゾンタルルーター(軸が水平になったもの。ホゾ穴やホゾの加工に便利)にもなるというもの。また任意の角度に固定できて、レイズドドアパネルの斜めの部分も削れるそうです。いろいろと考えるものですね。
ルーターや丸ノコにアタッチメントを付ける各種のガイドです。またクランプも新型も紹介されていました。ルーターガイドもいろいろとありました。
私もお世話になっている Leigh のドブテイルの治具です。デモのたびに人だかりができていました。
お馴染みのフォレストのソーブレード。いつも出展しています。よく売れています。やはり良いものはイイ。
日本でもファンの多いIncraの治具です。ダブルドブテイルなどを目の前で作ってくれます。
その他にルーターライザーが置いてありました。がっしりしていて、とても良さそうです。
カタログでは見たことがあるけれども実際に見たのは初めてです。本当にこんなに上手に複製が作れるのかなぁ~?
これはどこから見てもインダストリーマシンです。ラフストックを入れれば4面を自動で仕上げてくれるというもの。(Rough to S4S) このデモは迫力がありました。
ルーターを使ってスピンドルターニングをする治具です。スパイラルやフルートなど、通常のレイズではできないことをいとも簡単にやってのけます。
トーメックのシャープナーのデモです。まずノミの刃先をいきなりハンマーでガツンと潰してから、それをまたシャープに研ぎ上げるというデモが見れます。最後は研ぎ上がったノミで紙をつ~っと切ってくれます。私もかつてこのデモを見て思わず買ってしまいました。
WOWという名前のルーター用の治具です。ドブテイルやフィンガージョイントなどができます。なんでWOWだって?買ってみればわかります。
デルタとジェットのダストコレクターです。左端のデルタの1馬力のダストコレクターがなんと129ドル。1万6千円でダストコレクターが買えるとは安いです。
JOINTECHはあまり馴染みがないかもしれませんが、Incraとほぼ同じような製品を作っています。今回はリョービのテーブルソーBT3000/BT3100に取り付けられるフェンスのキットが発売されていました。このフェンスでテーブルソーのフェンスとルーターテーブルのフェンスを兼用できます。なかなかよさそうです。これでガンダムもパワーアップです。下は会場に横付けされたジョインテックのトレーラーです。
会場の入り口で木材の即売をしていました。トラックで丸太を持ち込み、チェーンソーで挽いて売ってくれます。まるでマグロの解体ショーのような・・・。しかも安いです。写真のターニング用のブロックは5、10、20ドルの3種類のみ。一番大きなブロックでもわずか20ドル。ウッドターナーにはたまらないですね。
日本でも超有名な木工専門店でお買い物。いつもはカタログで見るだけですが、実際の物を見てみると、思っていたよりも大きかったり、思っていたよりも小さかったり、思っていたよりもチャチかったり、思っていたよりも立派だったり。いろいろな発見があって面白いです。
今回の木工ショーは小物を売るお店が多く出店していたので、ガラクタをいろいろと買ってきてしまいました。さて実際に使えるでしょうか?
次回は2003年8月の初めを予定しています。あなたも参加しませんか?とても面白いですよ!