[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。
これはアメリカの番組ではなく、カナダの番組です。How It's Made「それはどうやって作られているか?」という番組名です。物が作られる過程を紹介してくれる番組です。工場見学ばかりを集めたような番組構成になっていて、DIY好きにはたまらないです。
実に多岐に渡った工業製品を紹介しています。中には工業製品ではなく、完全な手作りの製品もあります。
例えば、ギターやパイプオルガンなどの楽器類、ドーナツやパスタ、缶詰などの食品、車、バイク、飛行機などの乗り物、珍しいものでは義眼、ヒヨコ(巨大孵化工場)なんてものもあります。
日本でも最近似たような番組がクイスやバラエティー番組で紹介されますが、この番組はその名の通りモノ作りの過程に特化されたものです。
2008年現在で10シーズン目に入りました。1シーズンあたり13話が作られています。計130話あります。1話につき4つの工場を紹介してくれます。私はすべて見ましたが、どれも面白いものばかりです。
「へ~、あの製品はこうやって作られているのか~」という驚きと、「こうすれば効率的に生産できるんだ~」「なるほど、プロはこういうワザや機械を使うのか」という目からウロコの情報があふれています。
今回はその中から木工に関係しそうなものを紹介します。
まずは木材の製材所。巨大な2X4の工場です。巨大なデバーガー(皮むき機)やリップソー(ひきわり)などの行程が自動化されています。
グライディングーチェアと呼ばれるものです。前後に揺れる構造をしています。この工場の加工機械類はすごいです。テノン(ホゾ)も全自動であっというまにできます。組み立てもネイルガンが四隅を自動的に固定するなど、効率的に生産が出来るようになっています。使われている治具も興味深いものです。
このテーブルの工場では、仕上げにかなり力を入れています。ほとんどが手作業です。蛍光灯を手に仕上げのムラを探すなど、なかなか使えそうなテクニックが紹介されています。
オランダで有名な木靴の工場です。ここは専用のデュープリケーター(複製機)を使っています。右端がプラスティックでできたテンプレート(型)です。これを回しながら、丸ノコのようなもので削っていきます。あっという間に外見ができます。内側もやはりデュープリケーターを使います。真ん中がテンプレートです。これにそって長いルーターの刃でくり抜けばあっというまに出来上がり!!1つのテンプレートで左右対称に作っていくのがミソですね。
スポーツ用品も多く紹介されています。カナダの番組なのでホッケー関係が多いのはご愛嬌として、ここではプロが使うベースボールバットです。荒削りに登場するマシンがすごいです。このデュープリケーターは応用がきくかも。仕上げはもちろん手作業です。
楽器も多く紹介されています。珍しいものではバグパイプっていうのもありました。ここではギターです。量産工場のギターはすごいっすね。ギター職人のルシアーが手作りなのに対して、量産品は機械を駆使して作られます。ボディーとネックを結合するマシンなどはすごい!の一言です。
ドラムは胴を作るときの曲げ木に注目です。蒸したメイプルをくるりんと専用の機械で丸めます。その後はやはり専用のレイズ(木工旋盤)で仕上げます。
木製ドアの工場では合板から作っています。原木を蒸した後にロータリーカッターでくるくるとリンゴの皮を剥くように薄板が削られます。
サラダボウルなどに使われる木の器です。寄せ木で作られているものもありますが、これは無垢から作られています。ボウル型にくり抜く専用のレイズや仕上げの方法など、いろいろと勉強になります。
このような情報はプロはもちろん、私のようなシロートでも、作品をいかに効率よく、安全に、正確に作るかということに関して大変役に立ちます。とても楽しい番組です。こちらが番組の全エピソードが紹介されています。
全番組エピソード一覧(別ウインドウで開きます。)