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(1)多段プーリーによるベルトの架け替え(ボール盤と同じ構造)
(2)無段変速(車のCVTと同じ構造)
(3)DCモーターによる電子制御
電子制御は高価な製品で採用されています。お勧めは(2)です。無段階に速度が変えられる上にOn the flyで(モーターを止めないで)変速ができるので便利です。回転数は初めのラフィングはゆっくり、仕上がりにしたがって速くします。回転数も個人差があるようです。低速でじっくりと削るのが好きな人、私のように中高速でギャ~っと削る人など様々です。
スピンドルターンでは時には数十本のスピンドルを作成することがあります。いちいちカバーを開けてベルトを掛け替える方式よりは、無段変速のほうが片手にツールを持ったまま回転数を変えられるので手軽だし、集中力が続きます。
私が持っているレイズは(2)の方式によるものです。誘導モーターなので音は極めて静かです。価格は500ドル弱でした。
下の写真は高速と低速の状態を示しています。左側が低速、右側が高速です。モーターが回っている状態でレバーで連続的に変えられます。
またこのターニングツールは販売時点で研いでありすぐにも使用できる場合とそうでない場合があります。業者に問い合わせてみましょう。研いでいない場合は購入したら自分で使用する前に研ぐか、購入時に研いでもらうオプション(もちろん有料)を選択します。
ツールの種類を紹介します。
(1)ラフィング・ガウジ
角材を丸棒にする過程で使用します。使用頻度は高いです。簡単な形状のスピンドルターンだったらこのガウジのみで事足りることもあります。特殊な形状な為、研ぐのは難しいです。
(2)スキュー・チズル
細かい部分を彫り込んだり、シェアーカットという表面を撫でるように仕上げる場合に使用します。一歩油断すると強力なキャッチ(キックバック)が発生します。
(3)ラウンド・スクレーパー(写真左)
シェアーカットに使います。スキュー・チズルよりはキャッチは少ないです。
(4)ボウル・ガウジ
スピンドルターンでこのボウルガウジを使用すると強力なキャッチが発生します。Knotty Workshop流ではこのタイプのガウジはスピンドルターンでは使用しません。
(5)パーティングツール
文字通り材に溝を入れるときに使用します。直径を決める時など便利です。
(6)スクエア・スクレーパー(写真右)
丸いホゾを作る時にこれで大きさを決めます。
(7)スキュー・チ・ガウジ
これはなかなかユニークなツール。スキュー・チズルとガウジを合わせたような働きをします。思ったように面白く削れるのですが、油断するとキャッチを食らって背筋が寒くなることがあります。
(8)スピンドル・マスター
これは比較的最近登場したツール。親指の爪のような形状をしています。スキューチズルとラウンドスクレーパーを合わせたような感じです。これを使うと自分の腕が上達したかと思うぐらい上手にターニングができます。
(9)ラウンド・スキューチズル
スキューチズルと同じですが、断面がだ円形をしています。このためツールレストに引っ掛かることなく、滑らかなシェアーカットができます。
ターニングツールは特殊な形状をしているのでフリーハンドで研ぐのは難しいです。詳しくは後述しますが、グラインダー、それにツールを一定角度で固定するための治具が必要です。
ターニングツール以外にもいろいろと小物が必要になります。
(1)センターファインダー(写真左端)
角材や丸棒のセンターを見つけるための定規です。センターがずれているとバランスが崩れて危険な状態になりますので慎重に。
(2)タッチアップ・シャープナー(写真左中)
切削刃によって、すぐに切れ味が鈍るものがあります。特に小さなツールは刃の部分の負担が大きいです。このダイヤモンド砥石でさっとひとなでします。
(3)テノン定規(写真右中)
椅子の部品を作るときなど、両端をホゾにする場合があります。この半円形の定規で所望の直径にします。
(4)センターファインダー(写真右端)
丸棒のセンターをエイヤっと求めるものです。丸棒を輪切りにしておもちゃのタイヤを作るときなども便利です。
(5)キャリパー
外バスをおもに使います。スピンドルの直径を求めるのになくてはならないです。
(6)定規
(7)アウル
センターに印を付けるのに使用します。
さて、道具が揃ったところでいよいよターニングを始めましょう!!