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電動工具を使用するときは安全に十分に注意してください。説明書を熟読、理解し、安全に関する
全てのルールに従ってください。(安全メガネ、場合によっては耳栓等も忘れずに。)
ハーフムーンテーブルの作り方です。
半月の形をしたとてもエレガントなテーブルです。スカートの部分の曲線は板を曲げる方法と
いくつかの板を組み合わせて曲線をつくる方法とがありますが、私は後者を選びました。
天板の仕上げにはフレンチポリッシュというアンティークな方法を使いました。石油化学製品や
ハケさえも一切使わずに鏡面のようなピカピカにする仕上げです。
仕上げを除く製作時間は5時間ほどです。
用意する材料:パイン、シュラックフレーク、アルコール、ビーワックス(蜜鑞)
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まずはスカートの部分になる曲線を構成するエレメントをカットします。ポイントは円弧をカットする治具です。
180度を12枚の板で構成します。したがって一枚あたり82.5度で正確にカットしなければ
なりません。すこしでもずれると半円ができません。ラジアルアームソーを使って正確にカットします。(写真左上)
次に合板の上に半円を描きその上にこれらのエレメントを並べて、ビスケットジョインターで接着します。
乾いたらバンドソーで外側を半円に切ります。ビボットポイントを設けてくるくるっと回せば半円が切れます。
このテクニックは丸テーブルの天板を切る方法にも使えます。(写真右上)
ベルトサンダーでバンドソーの刃の跡を滑らかにします。(写真左下)
引き出しを付けるためにテーブルソーで縦に切ります。ここでも半円カットの治具を使用します。(写真右下)
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脚はシンプルにしました。テーパーを付けたので上は太く下は細いです。これによってとてもエレガントな
雰囲気がでます。
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本体はいつものワトコのオイルで仕上げました。(写真左上)
天板はフレンチポリッシュで仕上げました。鏡のようにピカピカになります。
まずは下処理です。リンシードオイル(亜麻似油)を塗ります。このときスチールウールを使って
擦り込むようにするのがポイントです。2日乾燥させます。これを3回繰り返します。これで下処理完了。
いよいよフレンチポリッシュです。まずはシュラックを作ります。濃度は初めは2カットです。
(シュラックフレーク2パウンドにアルコール1パウンド)
これを右端に示したようなパッドで擦り込んでいきます。初めは円を描くように塗ります。この時に
写真のようなボトルに入れてパッドにシュラックを付けるとラクです。これを4回繰り返します。
これでかなりシュラックがビルドアップ(層になる)するはずです。(写真左下)
さてこれからが本番です。1カットのシュラックをパッドに付け、飛行機が着陸してすぐに離陸するように
表面を撫でるように塗ります。表面にパッドが留まるとそこがムラになってしまいます。パッパッと
リズムよく塗っていきます。パッドは密閉容器に入れておけば繰り返し使えます。
最後の工程は回数に制限はありません。自分で満足するまで、またはイヤになるまでやってください。
10回程度から表面が鏡のようにピカピカになってくるはずです。私は20回ほどでイヤになりました。
最後にワックスで仕上げます。私はビーワックス(蜜鑞)とカルバナワックスが混合されたものを使用しました。
画像ではよくわかりませんが、実際は顔が写るほど表面はピカピカです。(写真右下)
余談ですが、この天板のパインは実は#3グレードの安物です。でも板取りを上手くすればこのように
節のないクリヤーな天板ができます。
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