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ロフトベッドを作りました。友人が新居に引っ越したのでそのお祝いとしてお子さん用に作りました。ベッドの下で遊べるようになっています。サイズはツインです。ハシゴも2ケ所に付けました。
スタイルは以前に作ったベッドと同じくシェーカースタイルとウインザースタイルを合わせたような感じにしました。足のスタイルがシェーカー風。ヘッドボード、フットボードのアーチと細いスピンドルがウインザー風です。シェーカースタイルは形はシンプルなのですが作業は細かいところが多く、製作に結構な時間がかかりました。とくに今回はスピンドルの数が多くて難儀しました。
床板も通常は合版を使用するのでしょうが、スラットと言われる無垢板を使用しました。適度にスプリングがあり、寝心地がいいです。
材質はパイン、仕上げはいつものようにシュラックです。
ほとんどの部分が以前に作成したシェーカースタイル・ベッドと重複しています。こちらも参考にすればより分かりやすいと思います。
木材:パイン 仕上げ:スーパーブロンズ・シュラック
今回はパインです。左から2x4、4x4、2x12、1x12です。
まずは一番重要なポストを4本作ります。手作りのアタッチメントを付けて6フィートもの長いポストをターンしています。この脚の繊細さがシェーカースタイルですよね。かわいいフィニアル(先端の丸い部分)も作ります。
一番目に付くスピンドルを作ります。前回作ったベッドの3倍以上。実に120本近くのスピンドルを作らなければなりません。一本一本レイズで作りました。長さもそれぞれ違います。一本に5分かかるにしても10時間以上かかります。あ~しんど。この作業が終わったあとしばらくはレイズに触りたくなかったです。バケツ一杯にスピンドルができました。それぞれ長さが分かるように印がしてあります。
このスピンドルはただの丸棒でもいいのですが、こだわって紡錘形にしました。やはり仕上がったときのエレガンドさが違いますから。
サイドのレールの部分は止めホゾで組みました。(このホゾ組は私は滅多に使用しないのですが)ドリルプレスに角ノミのアタッチメントを付けてほぞ穴を掘ります。ほぞはテーブルソーで作ります。
そしてまた難しいスピンドルの接着です。ノロノロしていると接着剤が乾いてしまいます。このような場合はオープンタイムが意図的に長く作られたスローセッティングと呼ばれる接着剤を使います。接着剤がすぐに固まらないので余裕を持って作業ができます。今回もこの接着剤が大活躍しました。
これは前回のベッドのときには無かった内容です。これもホゾ組で作りました。ただ角度をつけなければならないので、角ノミでつくるとなるとちょっと面倒です。そこでルーターにストレートビットをつけて、テンプレートを使用して作りました。こうなると穴の角が丸くなります。方法は2つ。(1)ホゾ穴の丸みをとって四角くする。(2)ホゾの角をとって丸くする。大量にあるときは(2)のほうが早いです。テーブルソーにマイターゲージを固定して、ホゾを回転する丸ノコの刃に対して垂直に入れます。これでカドがとれて丸くなります。下の写真の左側のホゾが加工する前。右側が角がとれて丸くなったものです。
ベッド本体と梯子の接続はベッド用の金具を流用しました。やはり治具とトリマーを使って埋め込んでやります。