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前回お伝えした木の曲げ方では木の簡単な曲げ方を紹介しました。薄い板であれば、この方法で十分曲げることができます。ここでは、以前アメリカの木工ショーにて講習を受けたときに習得した、本格的なSteam Bendingの方法をご紹介します。
これが曲げる前のラフストックです。今回はアッシュを使用しました。野球のバットにも利用され、白い地肌が美しく、かつ堅い木材です。これから紹介するSteam Bendingは必ずAir Dried Lumberを使用してください。これは自然乾燥させた木材を指します。輸入される2X4材はほとんどがKiln Dry(人工的に熱を加えて乾燥させたもの)です。一度熱を通したKiln Dryですと、思ったように曲げることができません。同じ理由で、一度スチームベンディングをした木材はもう一度スチームをしても上手に曲がりません。
ラフ・ストックをリソーして所望の長さ、幅にします。今回は幅を3インチ、厚さを1インチ(25ミリ)にしました。本当にこんなに厚い板が曲がるのか??
スチーマーを使用して蒸します。時間は板の厚さ1インチあたり1時間と言われています。
自分の曲げたいように作った型を用意します。合板とMDFで作りました。クランプも大量に用意しておきます。
これが今回のキモになるベンディング・ストラップです。LeeValleyで購入しました。かなりヘビーなものです。これを曲げたい木材の外側にあて、外周は伸ばさぬようにして、内周を圧縮していきます。
蒸し上がった木材をストラップにセットして、冷める前にうりゃ~っと曲げます。かなりの力が必要です。できれば2人がかりでやったほうがいいです。ロープと滑車を使って曲げる人もいます。曲げている最中は時間との戦いで、とても写真など取れる状況ではなかったです。すいません。
厚さ25ミリの板が割れもせずにこんな直角以上に曲がるなんて驚きです。
そのまま1週間乾燥させて、型から外します。スプリングバックもほとんどなく、そのままの形で型から外せます。
出来上がったらサンディングをして仕上げます。内側がシワになることもなく、思ったように曲がりました。今回はとりあえず「曲げてみる」ことが目的でしたので、デザインに気を使わずただのスロープになってしまいましたが、これはいろいろと応用がききそうです。曲線を生かした作品が作れそうです。
1本の角材で3次元に曲げる方法。つまり曲げる平面が複数あるものもあります。(Change of the plain)
また講習では角材を360°以上ぐるっとスパイラル状にねじる方法も紹介してくれました。(Spiral Bending)
このウッドベンディング、私はまだまだ単純な技しかできませんが、なかなか奥が深くて面白そうですね。