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週末に作れるような簡単な木工を紹介しています。
電動工具を使用するときは安全に十分に注意してください。説明書を熟読、理解し、安全に関する
全てのルールに従ってください。(安全メガネ、場合によっては耳栓等も忘れずに。)
シェーカースタイルのコートツリーです。リプロダクションです。私のオリジナルデザインでは
ありません。
今回のポイントは脚の取り付けです。これには治具を使用します。これなくしては精度のよい加工
はできません。
仕上げはリンシードオイル、それにごくごく薄いオレンジシェラックを塗りました。
製作時間は6時間ほどです。
用意する材料:4x4パイン、オレンジシェラックフレーク、アルコール、リンシードオイル
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4X4よりポストをつくります。
まずはバンドソーで角材のカドの部分を45°に切り落とし、断面を八角形にします。
こうしておけば、ラッフィングがラクで、早くシリンダーになります。
私のレイズは38インチが最長ですが、今回のポストは60インチあります。そこで
ホームメイドで延長ベッドをつくりました。これで60インチまでターンできます。
これだけ長いとたとえ4X4でもチャタリング(ワークピースが振動して滑らかに削れないこと)
が発生します。チャタリング防止策は奥が深いです。これについては改めて紹介します。
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先端のフィニアルの部分を作ります。全体をサンディングしたあとに、フィニアルの先端の部分
をスキューチズルで切断します。これが難しい。今回は大失敗して大きなキズがついてしまいました。
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ペグもレイズでつくります。ひとつひとつ形が違うところが手作りのいいところですよね。
私は右はじが一番気に入っています。
ポストに取り付ける為にテノンカッターをつかってテノンを作ります。(5/8インチ)
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ベースもレイズでターンします。脚の取り付け部を平らにするためにジョインターをつかいます。
正三角形のガイドを仮止めして正確に120°を保つのがコツです。
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ベースに脚を挿入するダブテイル型の溝をつけます。クレイドル(ゆりかご)を用意して、
ルーターを使い、正確に溝を掘ります。クレイドルを作るのに小一時間。実際に溝を掘るの
はわずか3分。それでも治具を作る価値はあります。さもなければ正確な作業は出来ません。
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今度はポストをベースにつなぐための金具をつける場所にモーティスをします。
フォスナービットを使うと底の平らな穴が掘れます。
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脚は端材を3枚重ねて両面テープで固定して、バンドソーで切ります。こうすることにより脚が
3本ともアイデンティカルに出来ます。その後ドラムサンダーにてソーマークを滑らかにします。
そのあとルーターテーブルにてダブテイルビットを使ってテノンを作っておきます。
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ポストへペグを取り付けるための穴を開けます。
ここでもクレイドルを使用します。
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これで全ての材料がそろいました。クランプ類を駆使して組み立てます。
ポストにはイモネジを埋め込み、ベースには台座を付けました。
脚部の接着は強度が必要なのでポリウレシングルーを使います。
"You never say you have enough clamps."
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まずはリンシードオイルを塗ります。2日ほどして乾いたらスチールウール(荒さは "0000" )
で軽くサンディングをします。次にシェラックを塗ります。今回はオレンジシェラック
を使いました。アルコールにシェラックフレークを溶かし(溶けるまで丸一日かかる)必要なら
コーヒーフィルターで濾過します。(シェラックの精製度が低いと不純物が混じっているので。)
そのあとハケにて塗ります。今回はシェラックはごくごく薄く作りましたが、普通に塗ると作品紹介
で登場したランプやキルトラック
のような色に仕上がります。
シェラックの濃度はカットという単位を使います。1パウンドのフレークを1ガロンのアルコール
で溶いたものが1カットです。2パウンドなら2カット。つまりカット数が上がる程濃くなります。
今回はごく薄いので1/12カットぐらいです。
ランプやキルトラックは
1カットのものを使用しました。
手前の紙の上にあるのがシェラックのフレークです。最後にビ-ワックス(右端)で仕上げます。
写真は左側から "0000" スチールウール、ボイルドリンシードオイル、デナチュアードアルコホール、
オレンジシェラックフレーク、ビーズワックスです。
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