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今回はちょっと大型の作品です。
電動工具を使用するときは安全に十分に注意してください。説明書を熟読、理解し、安全に関する
全てのルールに従ってください。(安全メガネ、場合によっては耳栓等も忘れずに。)
ワードローブの作り方です。
シンプルな外見です。両開きの扉の中には高さを調節できる棚をつけました。
大きな引き出しはフルイクステンションのスライドレールをつけたので、すべて
引き出すことができ、出し入れが楽です。
脚はクラッシックなバンを付けてみました。上部はこれまたクラッシックなクラウン
モールディングをつけました。
カ-ケスもの(ハコもの)を作る時のポイントはカットの正確さです。
直角をきちんと出していかないと歪んだ形になってしまいます。今回はカーケスにはパイン
のベニアが入手できたのでそれを使用しました。それ以外はソリッドのパイン板を使用しています。
仕上げは今回初めてワイプオンポリというものを使ってみました。なかなかの仕上がり
になりました。
仕上げを除く製作時間は10時間ほどです。
用意する材料:パインベニア、キャビネットグレードプライウッド、パイン
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まずは合板をカットします。ホームセンターにはせいぜいシナ合板程度しか在庫がありませんが、
専門店に行くと、サクラ、樫、松などありとあらゆる合板を売っています。
今回はベニアを本体に使用しました。パイン集積材はギザギザの継ぎ目がありますが、ベニアだとそれも
ありませんし、集積材よりもはるかに安定しています。4x8の合板は一人でテーブルソーで切るは危険なので、
まずは丸ノコを使用して扱いやすい大きさにします。それからデイドカッター(溝きりカッター)
にて溝を掘っていきます。
組み立てにはトゥネイルという釘の打ち方をします。これは釘を内側から斜めに打ち込むテクニックです。
こうすれば外からは釘跡が見えません。狭い内側に鋭角に釘を打つのはカナヅチだと難しいです。ネイラーを
使うとラクです。
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引き出しも合板を使用しました。このほうが安定しています。キャビネットグレード(フィニッシュグレード)
という合板を使用しました。これは通常の合板よりもレイヤー数(層)が多いものです。例えば12mmの通常の
シナ合板は表面のシナを除くと内部は3から5層しかありません。カットした時に断面のところどころに穴が
あります。それに比べてキャビネットグレードは7から9層あります。ボイドフリーといってカットしたときに
断面に穴があくことはありません。分かりやすく言えば、シナ合板の中の層まですべて表面と同じきれいなシナ
で出来ている合板のことです。断面もとても美しく、テープなどで隠す必要もありません。
主にキッチンキャビネットの材料として使用されることからこの名前でよばれています。一般の合板より高価
ですが、利用する価値はあります。
ドブテイル治具で蟻組加工をしました。
フルエクステンションのスライドレールもホームセンターで買うと数千円しますが、通販で買えば1セット
$10以下です。
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フェイスフレーム(正面の枠組み)はソリッドのパインを使用しました。これにポケットスクリューを
使用して組み上げていきます。ポケットスクリューはとても丈夫で、かつ時間も節約できる方法です。
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今回はドアパネルはレイズドパネル(パネルが盛り上がっている)にしました。3種類のルーター
ビットで作ります。中央がパネルビット左右がそれぞれレール(横枠)、スタイル(縦枠)のビット
です。パネルは#3パインを使用したので節が多く、なんともカントリーな印象を醸し出しています。
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クラウンモールディングはホームセンターでも購入できますが、自作もできます。シェイパーが
あればいいのですが、なくてもテーブルソーで作れます。
まずはテーブルソーに斜めにガイドの板を2枚平行にセットします。この間に材料をフィードす
れば丸い溝がつくれます。溝の深さはソーブレードの高さで調節します。溝の形状はガイド板の
角度で調節します。つまり円弧をガイド板のコサイン角で投影した形になります。
オーバーフィードは危険ですので徐々にソーブレードの高さを上げていきます。
こうして作った材料に手持ちのルータービットで作ったモールドを加えることにより、なんとも
エレガントなクラウンモールディングができます。
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バン(脚)をつくります。通常は見えない後ろ2本はダミーを使用するのですが、ちゃんと四本
レイズ(木工旋盤)でつくりました。
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ワイプオンポリという製品を使用してみました。いつも使用しているワトコのオイルにかなり
近い仕上がりです。最近ワトコからもワイプオンポリが出ました。今度使用してみます。
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