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今回の木工ショーは2003年10月31日から11月2日まで、カリフォルニア州のサンフランシスコ近郊の街であるサンマテオ市で開催されました。ショーの主催者はThe Woodworking Showです。
サンマテオ市はSFO(サンフランシスコ空港)から車でわずか10分あまりです。
今回のツアーはリピーターの常連さんあり、初参加の人あり、このツアー初となる女性の参加者ありと楽しい道中になりました。
入場料は3日間有効で、8ドルです。あらかじめショーのホームページで割引クーポンを入手できます。1年ぶりのSan Mateo EXPO Centerでした。
パネルビットがセットで59ドルってずいぶん安いですよね。横でこのルータービットを使って実際にパネルを作るデモをしていました。フォスナービットもこれだけのセットでずいぶんと安いです。
やはり最近買ったばかりのHVLPスプレーが気になりました。私が買ったのはどちらかというとホビー用ですが、これらはプロ仕様の立派なものでした。
木工のDVDでお馴染みの Micro Jig です。使い方はDVDを見たことがある人ならすぐに分かるでしょう。なかなかのお値段ですぜ。
これは「アメリカ通販これはお買得」で以前ご紹介したオオカミブレードとカーターのベアリングのデモです。写真のようなトナカイを2x4材を使って糸ノコのように切り出すというデモをしてくれます。見事です。トナカイはその場で子供や女性にプレゼントされ好評でした。
私は毎回このようなショーに参加したときは有料のセミナーに参加しているのですが、今回は無料のセミナーがとても充実していたので、いくつかの講義を受けました。
これは木工科の先生が接着剤についての使い分けについて講義していました。私も普段使用している接着剤が数多く登場して、フムフムと納得。私がホームページで紹介している接着剤の使い分けような内容を説明してくれました。
どのような場面でどのような仕上げを使用するのかを説明してくれました。
オイル、ポリウレタン、ラッカー、シェラックなどの特徴や使い方や失敗しやすい項目などなど。この講義会場はWood誌がスポンサーになっていて、会場にワークショップ(工房)が再現されていました。テーブルソー、プレーナー、ジョインター、ワークベンチなど一通りのツールがそろっていました。
アメリカのウッドターニング界の巨匠である、Steven Russellがわざわざテキサスから来て講義をしてくれました。これは聴かない手はありません。講義は "Bowl Turning" , "Put Texsture" , "Pen Turning" , "Sharping" の4講座がありました。
彼は本当に「ターニング・オタク」です。ツールの形状や刃の材へ当てる角度など、とっても細かく説明してくれます。
特に役立ったのがシャープニングでした。ターニングのビデオなどでもシャープニングについての説明を詳しくしているのは少ないです。今回はシャープニング(研ぎ)だけに集中した講義があり、たっぷりとシャープニングのテクニックを教えてくれました。
彼によるとシャープニングは3秒で完了するそうです。 実際にデモを見ましたが、本当に3秒で完了です。これにはびっくりです。日本では刃物の研ぎに半日以上かける人もいますが、彼に言わせるとそんな必要はないそうです。実際に目の前で見て、ちゃんとした切れ味になっているから、これは説得力がありました。
グラインダーの選び方、砥石の種類と選び方、研ぐための治具の選び方など本当に参考になります。
この写真はボウルターニングの講義の時です。一つの材から中をくり抜き、いくつもの器を作るツールを紹介していました。よく考えるものですね。
この写真はペン・ターニングの講義の時です。
この写真はシャープニングの講義の時です。
彼の講義をまとめたCDがあります。欲しい方はこちらをごらんください。「ターニング・オタク」の世界が楽しめます。
マキタが会場特価で10%割引をしていました。静かさで定評があり、日本でも人気のあるRF1101ルーターが$139ドル(約1万5千円)でした。
ありました、ありました。Dewaltの新しいプレーナー。多くの人の興味を引いていました。
重鎮Laguna Tool。
丸太から板を切り出してくれます。切った板は即売されます。会場にぷ~んといい香りが。
いつもながらツアー報告はパワーツールの記述が多いのですが、実際はハンドツールも数多くあります。
アメリカの手工具で忘れてならないのがLie-Nielsenです。実際に手にしてみるとずしっと重く、この重量感がたまらないです。う~ん、欲しいな~。
替え刃式のカンナも展示されていました。
Jointechのルーターライザーです。
私もお世話になっている Leigh のドブテイルの治具です。デモのたびに人だかりができていました。ドブテイルだけでなく、こんなに複雑な形状もできるのですね。
今回の新顔です。スプリングの力を利用して、釘を打ったり、釘締めにしたりします。手ごろな値段ですので、結構売れていました。
日本でもファンの多いIncraの治具です。ダブルドブテイルなどを目の前で作ってくれます。見事ですね。
ベニア(つき板)が1フィートあたり3ドル。これは安い。カーリーメイプルやバーズアイなど、美しいベニアが沢山ありました。飛ぶように売れていました。
トーメックのシャープナーのデモです。まずノミの刃先をいきなりハンマーでガツンと潰してから、それをまたシャープに研ぎ上げるというデモが見れます。最後は研ぎ上がったノミで紙をつ~っと切ってくれます。私もかつてこのデモを見て思わず買ってしまいました。
会場には専門の業者があり、小物をたくさん販売しています。会場特価で安いです。
ダクト用の配管(これが持って帰るとかさばるんだよな)とサンドペーパーの山です。
日本でも超有名な木工専門店でお買い物。失礼して店内でこっそりと撮影を。木工書のコーナーは椅子が置いてあって、ゆっくりと閲覧ができます。
ここは規模の大きな材木店でした。工具や金具類も売っているし、材木は種類別にずら~っと並んでいました。見たことも無いエキゾチックウッド(南洋材など)もたくさんあって面白かったです。
合板だって充実の品揃えです。日本ではシナベニアぐらいしかありませんが、パイン、チェリー、オークやチークまで選択できます。
材木店には博物館も併設されていて、むかしながらの手工具が展示されていました。
デカイの一言、家一軒建てる部材がすべてそろいます。工具も充実しています。
仕上げ材も充実の品揃えです。溶媒だってアセトン、キシレン、アルコール、ナフサ、ミネラルスピリットなどなどいろいろなものが購入できます。
ぺイントのスプレー缶は未成年が購入できないように、カギがかけられています。日本でもこうすれば落書きが減るのにね。
今回は治具や本を中心に購入していたようです。特に本は自分で中身が確認できるので人気だったようです。
荷運びの天才Nさんは、いつものように航空手荷物の追加料金なしで運べる70Kgの枠ぎりぎりを使ってお土産をわんさかと持って帰りました。
私もガラクタをいろいろと買ってきてしまいました。さて実際に使えるでしょうか?影響されやすい性格ですので、Steven Rassellがしきりに勧めていたサンドペーパーとワックスも買って来てしまいました。このサンドペーパーは日本製だそうです。車の塗装に使用されるプロ用で一般には出回っておらず、100枚単位でしか購入できないのを80番から600番までセットで小分けにして売っていました。さてこの逆輸入サンドペーパーはどんなものでしょう?
次回は2004年の春を予定しています。あなたも参加しませんか?とても面白いですよ!